アルギニン
アルギニンとは
アルギニンはアミノ酸の一種で体内で合成できるため非必須アミノ酸に分類されますが、子供は合成できないので子供にとっては必須アミノ酸になります。
大人でも高強度の運動など体力消耗が激しい時は合成が追いつかないことがあります。アルギニンの効果を考えるとアスリートや筋トレをしている人には積極的に摂っていただきたい成分の一つです。
アルギニンは植物由来だとナッツ類や豆類、動物由来は乳製品、肉類、魚介類などに含まれますが、これらの食品からアルギニンに的を絞って摂取しようとすると余計なカロリーや脂肪や塩分も含まれるので、サプリメントを活用するのがおすすめです。
アルギニンの効果
血流の増加
アルギニンは体内でNO(一酸化窒素)を発生させます。NOは血管を拡張し、血液の流れを良くする働きがあります。そのため栄養素や酸素などの運搬が向上します。NOが発生した状態で筋トレを行うと、よりパンプさせることができます。
また動脈硬化の予防や、EDや冷え性の改善、血圧を下げるなど血流が増加することによる健康面での好影響は数多くあります。
成長ホルモンの分泌を増やす
成長ホルモンは加齢により年々分泌量が減少します。成長ホルモンはその名の通り成長期に特に分泌され、身長が伸びたり、気力が充実したり、疲れにくくするなど様々な効果があります。アルギニンを摂ることで成長ホルモンの分泌を増やすことができます。
筋肉細胞を増やす
NOの発生により将来筋肉細胞へと変わる衛星細胞を活性化し、筋肉を増やすために働きます。
アンモニアの除去
体にとって有毒であり、運動中に発生して疲労の原因となるアンモニアを除去する働きがあります。
アルギニンの飲み方
アルギニンを使った実験は長期間1日あたり10g以上の摂取した実験もあるようですが、多くのブランドが3〜6g程度を推奨しているようです。
アルギニンも他のアミノ酸と同じく30分程度で血中濃度が最高になります。しかしNOが発生し、血流が最大になるのはアルギニンを摂取してから約90分後です。
摂取後60分で血流は十分増加しているので、トレーニング時間が約1〜1.5時間とすると、トレーニングの60分前にアルギニンを摂取するのが効果的です。この時にプロテインと一緒に飲んでも大丈夫です。
オフの日の摂取タイミングは成長ホルモンの分泌という観点からは起床直後が良いでしょう。就寝中はもともと成長ホルモンが出やすい時間帯なので、就寝前にわざわざアルギニンを飲む必要がないのと、アルギニンはアルカリが強いので食後は胃痛が起こる可能性があるからです。
アルギニンはアルカリが強く、またパウダーは非常に不味いので飲みにくい場合は、カプセルタイプやクエン酸などで中和して多少飲みやすくした製品もあります。