クレアチン
クレアチンとは
クレアチンは肉や魚に含まれるアミノ酸の一種で、体内でアルギニン、グリシン、メチオニンの3種類のアミノ酸から1日に約1〜2g合成されます。
クレアチンは肉や魚などの食品から摂ることもできますが、クレアチンを多く含むと言われている牛肉でも1kgあたりのクレアチン含有量は4〜5g程度なのでサプリメントで摂取するのが現実的です。
人間の身体はATP(=アデノシン三リン酸)をエネルギー源としています。普段は糖や脂肪がATPの原料となりますが、ダッシュやジャンプやバッティングなど瞬発的な運動はクレアチンリン酸がATPの原料となります。
クレアチンリン酸はクレアチンとリン酸なので、体内にクレアチンが多いほどクレアチンリン酸を増やすことができます。
サプリメントとは基本的に「栄養補助食品」であり、不足している栄養素を補うものです。つまり、食事で80%しか摂れなかったから、サプリメントで20%を補うという使い方です。
しかし、マイナスを補うのではなく100%のパフォーマンスを120%にしてくれるサプリメントがあります。そのようなサプリメントをエルゴジェニックエイドと言います。そのエルゴジェニックエイドの一つがクレアチンです。
クレアチンの効果
パワーアップ
前述のように、特に瞬発的な動きにおいて効果を体感できます。
人の活動のエネルギー源であるATP(=アデノシン三リン酸)がエネルギーとして使われるとADP(=アデノシン二リン酸)へと変化しますが、ADPにクレアチンが作用すると再びATPを生成します。
つまり、最大バワーを繰り返し発揮する場面において効果を発揮します。例えば、ベンチプレスがある重量で6回挙げれるとします。クレアチンを使うことにより、挙げれる回数が7回、8回と増えていきます。レップ数の増加は典型的なクレアチンの効果です。挙上重量そのものが増加したという研究結果もあります。
スタミナの増加・筋肉の疲労を抑制
クレアチンは筋肉疲労の原因になる乳酸やアンモニアを減らす働きがあります。また、筋肉のエネルギー源となるグリコーゲンを増やす作用もあるため、同じ内容の練習や筋トレを楽にこなせるようになります。
脳機能を改善する
クレアチンは脳にも存在し、脳神経を守る働きがあることが知られています。アルツハイマーや脳梗塞などを患った脳機能を保護、改善すると言われています。
クレアチンの種類
クレアチンにはモノハイドレート、クレアルカリン、HCL、エチルエステルなど様々な種類があります。
どれを選べばいいか迷っているならモノハイドレート、それもクレアピュア(Creapure®)が使われているものをおすすめします。なぜならば、クレアチンの研究には高品質なクレアピュアのモノハイドレートが使われていることが多いからです。
しかし、過去にモノハイドレートを使ったことがあり、効果が感じられなかった場合には他のタイプのクレアチンを使ってみた方がいいでしょう。
クレアチンの飲み方
クレアチン(特にモノハイドレート)は多くの研究・実験データがあり、サプリメントに否定的な研究者さえも、クレアチンの効果は認めざるをえないと言われるほど効果は明白です。
しかし、クレアチンを飲んでも全く効果が感じられなかったという人もいます。
普段の食事で肉や魚を多く食べる人は、体内のクレアチンレベルが高いために、サプリメントでクレアチンを摂っても効果を体感できないという可能性はあります。
また、クレアチンは吸収率があまり良くないので、適当に飲んでいると効果を体感できないこともあるようです。
クレアチンをしっかり吸収させるために、大切なポイントを挙げていきます。
まず、クレアチンの飲み方として2つの方法があります。
1・ローディング期を設ける摂取方法
まず1日20gのクレアチンを5〜7日摂り続けます。しかし、クレアチンを1回で20g摂ってもお腹を壊しやすく、身体もそれだけの量のクレアチンを利用しきれません。
なので5gを4回に分けて飲むようにします。もちろん4回と決まっているわけではなく、4gを5回でも構いませんが、それ以上回数が増えると飲み忘れなどもあるので4〜5回くらいが妥当でしょう。
この20g摂取する期間をローディング期と呼びます。ローディングを終えた時点で体内のクレアチンが約10〜20%増えると言われています。
※ なお、クレアチンは水に溶けにくいためお湯で飲む人もいるようですが、水で溶けずに拡散している状態で飲んでも特に気にする必要はありません。
ただ溶けにくいからといって、作り置きしておくとクレアチニンに変質していきます。1日分をまとめて作るのはNGです。面倒ですが飲む時に混ぜるようにしましょう。
そしてローディング期を終えると、増えたクレアチンレベルを維持していくメンテナンス期と呼ばれる期間に入ります。
これは1日1回5g摂取するだけです。
2・ローディング期を設けない摂取方法
こちらはごく簡単で、メンテナンスだけを長期間続けるというもので、毎日5g摂取し続けるだけです。約1ヶ月でクレアチンレベルはマックスになります。
もちろん、クレアチンの効果を素早く体感したい場合はローディングを行うことになりますが、ローディングが必要か否かについては、多くのサプリメント・ブランドが2つの摂取方法もしくはローディングを行わない方法だけを紹介しているので、絶対に必要というわけではありません。
ちなみに前出のクレアピュア(Creapure®)の公式サイトでもローディングは必要ないと明記しています。
※ ただ、グリコ・パワープロダクションのサプリメント開発に携わる桑原弘樹氏の著書には、ローディング期を設けない方法は効果に個人差があるので、確実にクレアチンの効果を引き出すにはローディングをしっかりとやる方が良いと書かれています。
また、同氏はローディング期間に1日飲み忘れたり、1日の合計が20gに満たなかった日があった場合はローディング期間を1日延ばすそうです。ローディングは忘れずにしっかりと摂ることが重要とのことです。
摂取タイミング
前述のようにクレアチンは吸収率が良くないので、摂取タイミングには気を使うべきです。
クレアチンはインスリンというホルモンによって運ばれるので、インスリンの分泌が盛んになるトレーニング中〜トレーニング直後、または炭水化物(糖質)が多い食事の後がベストなタイミングです。
トレーニング中にマルトデキストリンなど糖質を配合したカーボドリンクを飲む人は、その中にクレアチンを混ぜて飲むようにしてください。また、トレーニング後のプロテインに混ぜてもOKです。オフの日は炭水化物を多く摂った食後に飲むようにすると吸収率を高めることができます。
またαリポ酸もクレアチンの吸収を向上させます。DNSやKentaiなどのように、最初からαリポ酸を配合している製品もあります。
クレアチンの副作用
クレアチンは非常に多くの研究や実験が行われていますが、ローディングの項で述べたように20gを1回で摂るという大量摂取はお腹を壊しやすいなどあるものの、大きな副作用の報告されていません。
ただ、クレアチンを摂ると肉離れを起こすという話はよく聞きます。
クレアチンは筋肉細胞内に水分を取り込む作用があるため、細胞の外の水分が少なくなることでコラーゲンの強度が低くなることが肉離れの原因と言われているそうです。
クレアチン摂取時は水分を多く摂ることを心掛けてください。また、筋肉の弛緩に関係するマグネシウムを摂取することも対策の一つになります。
また、かつては腎臓に負担をかけるという噂が流れたこともありますが、現在では様々な実験や研究でその様な問題は無いことが明らかになっています。
ナウフーズ クレアチン パウダー
| その他成分 |
- |
| 原産地 |
- |
| 原産国 |
アメリカ |
| アンチドーピング |
- |
| 容量 |
1kg |
| コスト(1食分5g) |
32円 |
非常にコストパフォーマンスに優れたモノハイドレートタイプのクレアチンです。
6カプセルで4.5gのクレアチンが摂れるナウフーズ クレアチン モノハイドレート 120カプセルや、クレアルカリンのカプセルタイプのナウフーズ KRE-ALKALYN®クレアチン 120カプセルもあります。
All American EFX クレアルカリンEFX
| その他成分 |
- |
| 原産国 |
アメリカ |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
240カプセル |
| コスト |
46円 / 1日分2カプセル |
トレーニーには知名度、人気ともに非常に高いクレアチンです。1カプセルにクレアルカリン750mg入りです。クレアルカリンとは、酸に弱いクレアチンが胃酸で変性しないように加工したクレアチンです。モノハイドレートと比較して、少量で同様の効果が得られると言われています。
トレーニング前に1カプセル、トレーニング後に1カプセル摂ってください。175lbs(79.4kg)以上の方はトレーニング前2カプセル、トレーニング後2カプセル摂ってください。ローディングは必要ありません。
マイプロテイン クレアチン モノハイドレート パウダー
| その他成分 |
- |
| 原産地 |
- |
| 原産国 |
イギリスまたはポーランド |
| アンチドーピング |
- |
| 容量 |
1kg |
| コスト(1食分3g) |
29円 |
タブレットタイプで、3錠で3gのクレアチンが摂れるマイプロテイン クレアチン モノハイドレート タブレットもあります。
マイプロテイン クレアピュア®クレアチン パウダー
| フレーバー |
ノンフレーバー、 ブルーラズベリー |
| その他成分 |
- |
| 原産地 |
- |
| 原産国 |
イギリスまたはポーランド |
| アンチドーピング |
- |
| 容量 |
200g、500g、1kg |
| コスト(1食分5g) |
34円 |
クレアピュア®を使用したクレアチンパウダーです。クレアチンでは数少ないフレーバータイプがあります。
オプティマム クレアチン
| フレーバー |
ノンフレーバー、 ブルーベリー、 レモネード |
| その他成分 |
- |
| 原産国 |
アメリカ |
| アンチドーピング |
インフォームドチョイス |
| 内容量 |
300g、600g |
| コスト(1食5g) |
42円 |
オプティマム・ニュートリションのマイクロナイズド・クレアチンは溶けやすく作られています。
バルクスポーツ クレアチン
| その他成分 |
- |
| 原産地 |
ドイツ |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
TSP |
| 容量 |
200g、500g、1kg |
| コスト(1食分5g) |
45円 |
バルクスポーツのクレアチンはクレアピュア®を使用しています。
携帯に便利なタプレットタイプのクレアチンタブ 375タブレットもあります。こちらは1日分12粒でクレアチン4,800mgになります。1日分のコストは116円です。
HALEO/ハレオ クレアボル
| 15g中の主成分 |
成分 |
含有量 |
原産地 |
| クレアチン |
3,000mg |
ドイツ |
| アルギニン |
2,000mg |
韓国 |
| グルタミン |
2,000mg |
韓国 |
| グリシン |
2,000mg |
日本 |
| クエン酸 |
2,625mg |
中国 |
| フィチン(IP6) |
1,000mg |
日本 |
| フレーバー |
グレープフルーツ、レモネード |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
TSP |
| 内容量 |
450g |
| コスト |
263円 / 1食分15g |
クレアチンはモノハイドレートのクレアピュア®を使用しています。NO系のアルギニン、抗カタボリック作用のグルタミンを配合しています。
さらに、アルギニンとの組み合わせで体内のクレアチンレベルを高めるグリシンと、クレアチンとの相乗効果で筋肥大に作用するフィチン(IP6)が配合されています。
また、タブレットタイプのHALEO クレアボルインフューズドはシニュリンPFを追加しています。シナモンから抽出したエキス成分シニュリンPFは脂肪減少と除脂肪体重増大をサポートすることが確認されています。クレアボルインフューズドは20粒でクレアボル15gと同じ成分量になります。コストは309円 / 1食分20粒 になります。
HALEO/ハレオ クレアボルブラックオプス
| 18g中の主成分 |
成分 |
含有量 |
原産地 |
| クレアチン |
3,000mg |
ドイツ |
| アルギニン |
2,000mg |
韓国 |
| グルタミン |
2,000mg |
韓国 |
| カルシウムHMB |
3,000mg |
中国 |
| ベタイン |
2,500mg |
フィンランド |
| フィチン(IP6) |
1,000mg |
日本 |
| フレーバー |
グレープフルーツ、サワーピーチ |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
TSP |
| 内容量 |
540g |
| コスト |
327円 / 1食分18g |
同ブランドの「クレアボル」をベースに、クレアチンと相性の良いHMBとベタインを配合した製品です。「クレアボル」と同様にクレアチンはクレアピュア®を使っています。高価なサプリメントですが、成分としては非常に優れています。
DNS クレアチン
| 原産地 |
ドイツ |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
インフォームドチョイス |
| 内容量 |
300g |
| コスト(1食5g) |
68円 |
モノハイドレートタイプのクレアチンです。クレアピュア®を使用しています。
VALX / バルクス クレアチンパウダー
1食5g中の 主成分 |
成分 |
含有量 |
| クレアチン |
4,990mg |
フレーバー |
- |
| 原産地 |
ドイツ |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
150g |
| コスト(1食5g) |
83円 |
VALXのクレアチンはドイツ製のクレアピュア®を100%使用しています。クレアピュアは定期的に使用禁止薬物のテストを受けています
パワープロダクション プロスペック クレアチン
| 7.5gの主成分 |
成分 |
含有量 |
| クレアチン |
5.0g |
| ベタイン |
2.5g |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
260g |
| コスト(1食7.5g) |
116円 |
クレアチンはドイツ製造です。1食分7.5g中にクレアチンと相性の良い、瞬発的なパワーをサポートするベタインを2.5g配合しています。
ゴールドジム クレアチン
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
300g、500g |
| コスト(1食5g) |
59円 |
ゴールドジムのクレアチンはクレアピュア®を使用しています。
be LEGEND/ビーレジェンド クレアチン
| フレーバー |
- |
| 原産地 |
中国 |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
インフォームドスポーツ |
| 内容量 |
1kg |
| コスト(1食分5g) |
30円 |
モノハイドレートのクレアチンパウダーです。
Muscletech/マッスルテック クレアチン
| 原産国 |
アメリカ |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
14.11oz (400g) |
| コスト(1食5g) |
68円 |
モノハイドレートタイプのクレアチンです。
Nutricost クレアチンパウダー
| 原産国 |
アメリカ |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
500g |
| コスト(1食分5g) |
61円 |
クレアピュア®を使用した、モノハイドレートタイプのクレアチンパウダーです。Nutricostは海外では人気のブランドで、プロテインを含む多くのサプリメントを製造しています。
Kentai/健康体力研究所 クレアチンパウダー
| フレーバー |
- |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
300g |
| コスト(1食5g) |
46円 |
クレアチンモノハイドレートです。フレーバー無しのプレーンタイプです。
Kentai/健康体力研究所 クレアチンALK
| 6g中の主成分 |
成分 |
含有量 |
| クレアチン |
3.5g |
| αリポ酸 |
10mg |
| フレーバー |
パイン風味 |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
180g |
| コスト(1食6g) |
156円 |
国内ブランドでは珍しい、Kre-Alkalyn®(クレアルカリン)を使用したクレアチンサプリメントです。
クレアチンは水に溶かすとクレアチンからクレアチニンへ変化しますが、クレアチニンへの変化を抑えたのがクレアルカリンです。クレアチンの吸収を高めるためにαリポ酸を配合しています。
Kentai/健康体力研究所 パフォーマンスタブ クレアチン
| フレーバー |
レモン |
| 原産国 |
日本 |
| アンチドーピング |
- |
| 内容量 |
125g(標準50粒) |
| コスト |
146円 / 1日分5粒(クレアチン5g) |
タブレットタイプのクレアチン・モノハイドレートです。1粒でクレアチン1gになります。レモン風味なので、水なしで噛んで美味しくクレアチンを摂ることができます。
ブドウ糖が1粒に1.36g含まれていて、1日分5粒ではブドウ糖6.8gになります。そのため、5粒(クレアチン5g)のエネルギーは45.5kcalと少し高めになります。